2001年2月7日(水) 15:54

シュトイバー州首相とシュミット元首相がフィッシャー外相を批判

ハンブルク/ベルリン(ドイツ通信社)

バイエルンのエドムント・シュトイバー州首相(キリスト教社会同盟)とヘルムート・シュミット元首相(社会民主党)は、フィッシャー外相の欧州政策についてフランスとの関係をめぐって批判を行った。週刊新聞『ディー・ツァイト』最新号の討論において、両者はまたドイツ政府に対し「ドイツの大国願望」を戒めた。

外務省はこの批判を退けた。批判は「的を外れている」。「もし批判の端緒が正当なものであれば、どうしてドイツ外相がパリでユベール・ヴェドリヌ・フランス外相の臨席する前で「今年のヨーロッパ人」賞を受賞することができたのだろうか」とアンドレーアス・ミヒャエリス広報官は水曜日ベルリンで発言した。

シュミット元首相とシュトイバー州首相は対話の中で、ドイツとフランスがすべての重要な問題において同じ目標を目指す場合にのみ、欧州は繁栄することができる、と強調した。「欧州政策の性急さと混乱は問題である」。「しかし最も大きな問題は、パリとベルリンの良好な協力関係が薄められたことだ。私の見るところ、ドイツの政治家の中には大言壮語したがるものがいるようだ」とシュミット首相は批判した。シュトイバー州首相もこれを補って、「パリ−ベルリン関係は実際何ものをもっても代え難い重要性を持つ。ベルリン−ロンドンまたはパリ−ロンドンあるいは他の関係でも、これに代わりうるものではない」と述べた。

「ドイツの大国願望」についてシュトイバー州首相は、「われわれは決して、ヨーロッパがドイツ再統一およびEUの東方拡大によってドイツのヨーロッパになるかのような印象を与えてはならない。それゆえフィッシャーも、欧州の将来に関する演説を行う場合は、まず同僚のフランス外相と意見の調整をはかるべきである」と述べた。シュミット元首相も、「大臣であれ個人であれ、あらかじめフランスと綿密な協議を行うことなく、欧州の最終段階を展望する大きな構想を発表する者は、フランス政府との関係を損ない、またEUを損なうことになる」。この「ドイツの大国願望」はEU内でドイツがより大きな比重を占めるべきなどという「たわごと」にもあらわれている、と批判した。

原題:Stoiber und Schmidt kritisieren Fischer

f.T.1748